前回、緊張しないための方法を書きました。
それに引き続き、緊張しない効果のほかにもやる気を出す効果もあると言う事がわかっていました。
一人称から二人称に変えるだけで、緊張しなくなりやる気もアップすると言う事です。
これを決定付ける実験があります。
一人称で自己暗示をかけるグループと二人称で自己暗示をかけるグループに分かれてアナグラムというテストをやってもらいました。
アナグラムというのは、ランダムな文字が書かれていて並び替えると一つの単語になったり文になったりするというものです。
一人称グループでは
「私ならできる。」
と、自己暗示をかけて挑んでもらい
二人称グループは
「あなたならできるよ」
と、隣にいる人に語りかけるように自己暗示をかけてもらいました。
こんな事でテスト結果に影響がないように思えますが、結果は二人称グループの圧勝でした。
二人称だと、励まされているように感じるのかもしれません。
筆記テスト以外でも効果が期待でき、
エクササイズを2週間続ける実験もあります。
同じように一人称グループは
「私ならできる!私なら続けられる!」
と自己暗示をかけ
二人称グループは
「君ならできる!君なら続けられる!」
と自己暗示をかけた結果
二人称グループの方がエクササイズのモチベーションが上がり実行率も高かったという結果が得られました。
つまり、短期的なやる気アップにも使えるし長期的なやる気アップにも使えるというダブルで効果が期待できました。
やはり、誰かに語りかけられる感覚というのが非常に大事なのだと思います。
人から見られている状況の方が
「やらなきゃ!」
という気持ちになり、自己コントロール能力が上がり、やる気が上がるのです。
よく、勉強は鏡を置いてやる方がいいと言われていますがそれもまさにそうで
他人から見られている感覚になるため勉強が捗るのです。
自分の勉強姿を見ながらやるのはすごくいいですし、
実際に勉強にめちゃくちゃ集中している人の隣で勉強するのもいい影響になります。
最近はYouTubeでも、勉強している姿を2時間や5時間アップされているものがあります。
その動画もすごく人気で何万回も再生されています。
もう一つの説として、二人称のメリットは
客観視することにより自分の感情と行動を
切り離せるようになります。
「君は」とか「あなたは」という言葉を使った瞬間に
自分の中にもう1人の自分が生まれる感覚になり、
自分を客観視しやすくなります。
例えば、姿勢が崩れてきたりしたら
「君は姿勢が崩れてきているけど、
ここで頑張ればさらにいい成果が期待できるよ!
君ならできるはずだよ!」
と語りかけます。
このように語りかければ自分に話しかけてはいますが
一歩引いて自分を客観視しているイメージを持たないと
このようなセリフは出てきません。
人は客観的に自分を見ると感情と行動を切り離す事ができ、
感情と行動を切り離す事ができればストレスにも強くなったり
やるきがあがったりします。
他人のことは自分のことのように考え
自分のことは他人のように考えるということを続けているといいと言うことです。
ぜひ、試してみてください!
Ssss