頭がいい人は記憶力がいいと思われがちです。
何でも見たものを瞬時に覚えられて、しかも忘れない。
そんなイメージがあると思いますが、実際どうなのでしょうか?
実は、記憶力がいい人は記憶力が悪い人に比べて少し覚え方が違います。
面白い実験があり、
IQが高い人の記憶力を測るテストを行いました。
そのテストは、PCの画面にいろんな画像を4枚から8枚くらい表示して
その画像を覚えてください。というものです。
頭の良い人は、細かい部分まで的確に覚えられるようなイメージがありますが、
実はいろんなものをぱっと覚えることが得意だということがわかりました。
記憶力がいい人はワーキングメモリが高い人が多いです。
ワーキングメモリは短期記憶を司っており、後天的に鍛えられることのできる脳の機能の一つです。
ワーキングメモリが高い人の特徴として、だいたいのことを瞬時に覚えられるのです。
さっきのPCに表示するテストでは、
瞬時にだいたいどんな画像が出てきたかをぱっと記憶することができます。
しかし、どんな画像が表示されていたかは覚えられますが、
その画像がどの位置にあったのかは覚えられないということがわかっています。
つまり、頭の良い人は出てきたものをぱっと記憶する能力は高いですが
細かいところまでどこにあったのかを覚えるのは苦手だったのです。
記憶力が悪い人は、細かいところに集中しすぎて覚えられず
記憶力の良い人はざっくり全体的に記憶して
細かいところはあとから何度も復習して覚えていくのです。
この研究の研究者の見解は、質よりも量が大事という結論に至りました。
これは、本を読むときや勉強にも同じことが言えます。
本も、自分の読みたいところだけだいたい覚えてから
何度も読み直したりして内容をインプットしたり、
勉強も最初に時間をかけずに何度も復習することを前提に
勉強していくのが効率的といえます。
勉強が苦手な人は、苦手な部分ばかりにフォーカスして
嫌になって勉強しなくなりますが、
それは当たり前として、とりあえず全体を把握してわからないところは回数で補うという
方法が一番いいのではないでしょうか。
Ssss