ぐっすり眠ることができた場合
翌朝にどんな影響が出るのでしょうか?
頭が冴えて、昼間眠気もなくなり
集中力も上がるので、勉強もはかどり仕事もはかどります。
私は、寝不足で仕事をすると
なにも頭に入ってきませんし何度もマイクロスリープに陥ることがあります。
マイクロスリープとは、無意識に起こる6~10秒の急な睡魔です。
常に寝たいという気持ちしかなくて
目の前の作業に100%集中できません。
しかし、睡眠に気を遣うようになるだけで
イライラも収まり、やる気が出て1日いい気持ちで過ごせます。
睡眠の大事さが今になってすごくわかるのです。
今日は、睡眠で得することを書いていきます。
① 休息をとれる
当たり前ですが、脳も体も睡眠中にスリープモードになります。
人間は自律神経が24時間働いていますが、
日中の活動時は交感神経が働き
寝るときや食べた後などは
副交感神経が働きます。
この2つの神経を交互に使い分けることにより
私たちは生命活動を維持しています。
交感神経と副交感神経がバランスよく働いてもらうためにも
寝てから最初の90分で深い眠りにつかなければなりません。
② 記憶を定着させる
勉強したものを覚えるのは勉強している時ではありません。
寝ているときに脳に定着されます。
レム睡眠とノンレム睡眠では、記憶する種類が違います。
・レム睡眠はいつ、どこで、何をしたかというエピソードトークが
記憶されます。
・最初の90分のノンレム睡眠では嫌な記憶を抹消してくれます。
・浅いノンレム睡眠では体で体感した記憶が定着されます。
そして、入眠直後の1番深いノンレム睡眠で
海馬から大脳皮質に情報が移動し、記憶が保存されるのです。
そして、小さい子供の場合はレム睡眠が90%を占めています。
ノンレム睡眠の割合が増え始めるのが13歳ごろなので
ここで睡眠不足になったり、勉強を怠ってしまうと
せっかくの成長期にまったく脳を活用できないということになります。
なので、私も生徒には絶対に睡眠時間を削って勉強するなということを言います。
③ ホルモンバランスを調節する
満腹感にかかわるホルモンのグレリンとレプチンは
深い眠りの時に多く分泌されます。
これがうまくいかないと、太ってしまいます。
成長ホルモンであるグロースホルモンも深い眠りの時に分泌され
代謝をよくしてくれるので
成長期などは、骨を形成したり筋肉を作ったりと体の機能を向上してくれます。
この関係で、皮膚の水分維持も睡眠に大きくかかわっているのです。
④ 免疫力をつけてくれる
睡眠が十分でないと、ホルモンバランスの乱れの関係で
免疫力も低下して、風邪をひきやすくなったりインフルエンザや今、流行りのコロナにも
かかりやすくなってしまいます。
インフルエンザでも、せっかくワクチンを打ってもその効果が薄くなるということも
わかっています。
アレルギー持ちの方は悪化する危険もあります。
⑤ 脳の老廃物をとる
頭は頭蓋骨がありその中に脳がありますが、その骨と脳の間には脳脊髄液があるので
脳が揺れても直接骨と衝突することはありません。
そして、この液は毎日入れ替わっており、その入れ替わりと同時に
老廃物も流れていきます。
起きているときでも交換は行われますが、それでは追い付かないので
寝ているときに大半の脳脊髄液の総入れ替えが起こります。
寝ていないと、老廃物がたまったままになりアルツハイマーなどの病気の原因にもなります。
汚いよりはきれいなほうがいいですよね。
睡眠によっていろいろなことが脳で行われているということがわかりました。
① 休息をとれる
② 記憶を定着させる
③ ホルモンバランスを整える
④ 免疫をつけてくれる
⑤ 老廃物を除去してくれる
というのがありました。
改めて、睡眠の効果について知っていただき
その大切さを十分に理解してほしいと思います。
学力をつけるためにもものすごく大事なことですが
卒業して大人になってからも
ずっとメリットのあることなので無理のない程度に
夜更かしを食い止めてほしいと思います。