もうすぐ本格的に授業がスタートします。
ただいま分散登校中で、1日起きに午前中は学校があるという状況です。
小学の塾生で、先週から通塾を再開した子がいるのですが
ある日、すごく満面の笑みを浮かべながら塾へやってきました。
「先生、学校でうれしいことがあった！」
久しぶりに通塾するやいなや、めちゃくちゃ元気。
外に出るのがうれしくてたまらないといった様子でした。
「なにがあったの？」
「今、学校で漢字テストが毎回あるんだけど
何点だったと思う？」
と、聞いてきます。
その子は、漢字のトメ・ハネ・ハライに気を付けるのが苦手な子でした。
3年生の時もそれでよく不正解にされていました。
この休校期間中に、さらに苦手になっていないか心配でしたが
「今のところ全部100点！こんなの初めて！
コロナで休みの分、家でお母さんと勉強したから
得意になった！」
と、すごく嬉しそうに元気よく言ってくれました。
私も本当にびっくりして
「え！ほんとすごいね！すごくがんばったね！」
と、思わず素で褒めてしまいました。
なんと、私の心配とは裏腹に
苦手を得意にしていたのです！
コロナに負けじとこんな小さい子も
めちゃめちゃ頑張っていると思うと
逆に元気をもらえました。
その子もすごいのですが、
そのお母様も本当にすごいんです。
休校中はほぼ毎日、お母様が付きっきりで
この子の勉強を見てあげていました。
私もオンラインでつないではいましたが
細かい指示がしにくい分、お母様がいたおかげで
正しく勉強できていました。
毎日、「ここまでやる」と
決めて、やったところも写真で毎日送ってくれました。
何がすごいかというと、
この急な休校に対応し、勉強をさせ続けられたことが本当にすごいと思います。
ずっと家だとフラストレーションがたまって
わがままになりそうなイメージがありましたが、
ちゃんと指導して、それに子供も応えて真面目に一生懸命
勉強していました。
もちろん、不安はかなりあったみたいで
これでいいのかあれでいいのか試行錯誤だったと言います。
お母様の、忍耐力・精神力・指導力は本当に尊敬させていただくに
相応しいと思いました。
もちろん、この小学生の子も同様に尊敬してしまいました。
勉強は1人で、できるようにするものですが
最初からできる人なんて少数です。
大半は何か強制されたり
人に言われてからでないとやれないと思います。
そういう子に育てるためにも
まずは一緒に勉強してあげることは
ものすごく大事な事なのです。
自転車に乗れるようになるのと同じです。
だんだん補助輪や手を放してあげればいいのです。
当塾も、自立型学習に入る形態ですが
最初から押し付けてやらせるのだけはしたくありません。
当たり前ですが、子供は押し付けられたものは
すべて嫌いになります。
逆に、大人が楽しそうにやっていたりするものは
真似してやってみたくなるのです。
他にも、もちろん子供の勉強をついてみていたご家庭はあります。
しかし、仕事などでそうはいかなかったりするのも事実です。
今はダブルワークのほうが多いですからその分子供の面倒をみれる
家庭は少ないと思います。
そういうご家庭の助けにもなれるように
これからもコロナに負けずに頑張っていこうと、一層思いました。
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